◎64bit化の必要性
最近はゲームソフトのインストールの際も64bitのOSである事が前提条件になっている。また、フルHD動画の編集など大きなメモリ空間を使用する作業においては、既に32bitでは限界だ。
ゲーム機やスマホも64bit化されている事を鑑みると64bitOSが世の主流になる事は明らかであり、
一般ユーザにおいても64bit化によるデメリットは少なくなったと言える。
◎どのように64bit化するのか?
2016年4月現在では、windows7のユーザはwindows10へ無償でアップグレードが可能である。第1段階ではwindows10へのアップグレードを行う必要がある。
これにより現在のマシン構成がマイクロソフトへ通知され、その構成に対しwindows10のプロダクト
キーが割り当てられる。(windows7とwindows10のプロダクトキーとマシン構成が関連付け)
第2段階ではマイクロソフトのwebサイトからwindows10のセットアップファイルをダウンロードし、
DVDなどのメディアを使用してセットアップ用のディスクを作成する。
尚、第1段階と順番が入れ替わっても特に問題は無い。
メディア作成ツールダウンロード:http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=691209
参考URL:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1508/06/news034.html
第3段階ではアップグレードを終えたばかりのwindows10(32bit)を、第2段階で作成した
セットアップ用ディスクを使用してwindows10(64bit)へクリーンインストールを行う。
※アップグレードでは32bitから64bitへ変更する事が出来ない
ちなみに第3段階のリカバリでは、ドライブをフォーマットする必要がある。
つまり、保存されているデータが全て削除され、トラブルが発生した場合でも
windows7へロールバックが出来なくなる。
そこでこの機会にSSDを1台追加で導入し、SSDにwindows10(64bit)を
新規にインストールする事をお勧めする。
これまで使用していたHDDをバックアップとして残す事で、万が一ロールバックが必要になった
際も、物理的にドライブを交換するだけで元に戻す事が出来る。 また、HDDからSSDへ交換
する副次効果でPC性能の大幅向上にも繋がるので一石二鳥と言える。
第4段階では既にwindows10は64bit化が完了している状態だが、windowsの標準ドライバでは
対応していないデバイスが少なからずあるハズである。
そこでwindows10に対応したデバイスドライバを、インターネットを駆使して検索し
インストールする必要がある。
例えば、ノートPCなどでモニターの縦横比が変わって潰れたように表示される場合、
モニタの解像度で調整が可能である。 しかし、最適な解像度設定が標準ドライバに無い場合、
PCメーカのwebサイトからディスプレイドライバを検索してインストールする必要がある。
ところが、サポート終了後のPCの場合はwindows10用のディスプレイドライバをメーカが提供して
いない場合もある。
そこで、CPUの型番からインテルのwebサイトでHDグラフィックスドライバなどをで探してみたり、windows8.1(64bit)用のドライバを充ててみるなど、色々と試す必要がある。
◎第4段階作業の注意点
自作PCならばデバイスを物理的に交換するだけで済むので比較的容易だが、デバイスの形状やサイズが限定されるノートPCの場合は、適合するドライバをインターネット上
で探す必要があるので難易度が高い。(見つから無い場合もある)
◎参考
余談だが、私が使用しているFUJITSU LIFEBOOK A561/DX(改)がまさにこんな状況だった。windows10(64bit)化までは比較的容易だが、その後の適合ドライバを探す作業は本当に
腰が折れた。(メーカは正式にサポートしていない)
windows7(32bit)をwindows10(64bit)するにはそれなりの苦労を伴う。
自信が無く、懐に余裕がある方は新しいPCを購入した方が手っ取り早い。
しかし、トラブル経験を知識向上の機会と捉えて楽しめる方は、ぜひお試し頂きたい。
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